オリジナルグッズの定番といえばTシャツ。自分で刷れるキットが売っているので試してみましたよ。マゼフェス用にマゼランTシャツとトートに挑戦です。
購入したのはこちら。「Tシャツくん」というシルクスクリーンのキットです。
A4サイズ幅で原稿が作れるミドルサイズ。本体の色は黒と赤の2色あり、Amazonで少し安かった赤を購入しました。どちらも中身は同じです。
レトロ印刷のSURIMACCA(スリマッカ)と迷ったのですが、あちらはプリント用の版を作ってもらわなければなりません。Tシャツくんは自分で版を作ることができるので、初めてのシルクスクリーン体験にはTシャツくんが向いているかなと思い、購入にいたりました。
ちょっと名前が恥ずかしいのですが、なかなか本格的なキットです。
シルクスクリーンは版画の一種で、印刷したい物の上に穴のあいた網(スクリーン)を置き、上からインクを通過させて印刷する手法です。昔、プリントゴッコという年賀状印刷キットがありましたが、あれをイメージしていただくとわかりやすいです。
こちらのランプボックスを使って図柄をスクリーンに写し、版を作ります。スクリーンは光を当てると固まる仕組みで、白黒の原稿を使います。
こちらが下絵。マゼランペンギンが叫ぶイラストを描いてみましたよ。ボエェ!
原稿は、手書きもしくは印刷のどちらでも可能です。手書きの場合は、手書き専用用紙に直接書きます。印刷はコピー機とインクジェットで用紙が異なり、コピー機の場合は手書き用紙に、インクジェット場合はインクジェット専用用紙に印刷します。
私は手書きイラストを写真で撮ってIllustratorに取り込み、オートトレースで線画にして原稿を作りました。
スクリーンはランプボックスで露光した後、固まっていない部分を濡れた刷毛で落として完成。詳細は長くなるので省きますが、かな〜り手間取りました。。。ネットで調べた感じでは、版作りが難しいとの声が多かったのですが、それほど気を使わなくても綺麗にできたのが唯一の救いです。。。
版ができたらあとは刷るだけ〜なのですがここからが大変でした。。。
まずはペンギンをピンクでプリント。スキージーという平らなプラスチックの板で、インクを版に押し付けるようにしてTシャツに写します。
うまくできたので簡単じゃん?と思って、2枚目をプリントするとインクが通らない場所がありまだらになってしまいました。むむむ。
どうやら、インクの乾燥が早く、スクリーンが詰まってしまうようです。何度か試してみましたが、結論としては1回プリントする毎に、版を裏から拭いて綺麗にし、刷り直すのがベストです。う〜ん、手間がかかるぅ。欲張って2色刷りにしたので手間も2倍。。。何事も経験してみないとわかりませんね。インクがのらなかった部分は、筆で塗り足しました。。。
もう1つ困ったのが2色目(黄色)の位置合わせです。A4幅より少し大きくしたかったので、版の位置を1色目より右にずらして刷るようにしたのですが、あれ?どこに合わせればいいの?状態で困りました。これは次回に持ち越しです。
なんとかできました!
トートバッグはA4が入るサイズです。
あでりもスッポリー!
課題は残りましたが綺麗に刷れると楽しい!インクを替えれば金属やプラスチックにもプリントできるので制作の幅も広がりそうです。
モコモコになる発泡インクも試してみたい!